| 開催日 | 2026年6月23日(火) |
| 形式 | オンラインウェビナー |
| 共催 | 都築電気株式会社 / 株式会社ミソラコネクト |
| 登壇者 | 都築電気株式会社 SCMビジネス推進室 老川 俊輔 様/ 株式会社ミソラコネクト |
| 対象 | 物流・運送事業者様、荷主企業のSCM・物流企画ご担当者様 |
2026年6月23日、都築電気株式会社様と株式会社ミソラコネクトの共催により、物流事業者様・荷主企業様を対象としたウェビナー「物流DXの最適解:工事不要の最新デジタコと『止まらない』通信で実現する配送・品質管理の高度化」を開催いたしました。物流業界が直面する「2024年問題」をはじめとする構造的課題と、その解決策としての最新デジタコおよび通信インフラについて、両社より講演を行い、多くのご参加者様に活発な質疑応答をいただきました。本レポートでは、当日の講演内容の一部をご紹介いたします。
なお、当日のセッションは以下の5部構成で実施いたしました。
- オープニング
- 業界動向と課題
- 解決策のご紹介(都築電気「TCloud for SCM」)
- 配送現場を止めない通信環境のつくり方(ミソラコネクト)
- 質疑応答
1. 都築電気株式会社様のご紹介
講演では、都築電気株式会社 SCMビジネス推進室の老川俊輔氏より、同社が提供する物流DXソリューション「TCloud for SCM」の全体像をご紹介いただきました。TCloud for SCMは、スマートフォンとOBD2型デジタコ「Will-Fleet(OD420JP)」を組み合わせ、配送現場の動態管理・配送予実管理・温度管理・検品管理などを一つのプラットフォームで実現するサービスです。都築運送株式会社をはじめとするグループ企業での実運用データをもとに開発が重ねられており、配送状況把握の迅速化、荷主・委託配送会社間の問合せ削減、ドライバー育成の効率化、燃費改善・CO2排出量の可視化、荷待ち・待機時間の削減といった、現場に即した導入効果が具体的な事例とともに紹介されました。
2. 物流業界が直面する構造的課題
セッション前半では、物流業界を取り巻く環境変化が「3つの波」として整理されました。
- 第1の波:需要爆発 - EC市場の拡大により、2023年度の国内宅配便取扱個数は約50億個超と、10年前(2013年度)の約1.5倍に増加。再配達率も10〜15%に達し、配送現場の負担が慢性化しています。
- 第2の波:制度改革 - 2024年4月施行の働き方改革関連法により、トラック運転者の時間外労働は年960時間が上限に、連続運転は4時間規制と改善基準告示が強化されました。対策を講じない場合、国内輸送能力は最大14%失われるとの試算も紹介されました。
- 第3の波:労働力不足 - ドライバーの高齢化と若年層の採用難により、2030年には約14万人規模のドライバー不足が見込まれています。
さらに、貨物自動車運送事業法・物流効率化法(CLO制度)の強化により、高精度な運行記録の取得、燃費・CO2排出量の可視化、積載率の最適化、ドライバーの健康管理強化が求められる一方、現場では依然として手書き日報や電話連絡による管理が主流であり、異常時の対応の遅れや事務作業の負担が課題として指摘されました。
加えて、デジタコ導入を阻む要因として「配線工事にかかる高額な初期費用」「車両入替のたびに発生する再工事」「工事期間中の車両ダウンタイム」が挙げられたほか、通信インフラの面でも「単一キャリア依存による障害時のデータ途絶」「車両ごとの個別SIM契約によるコスト増」「山間部・郊外での電波不感地帯」といった、見過ごされがちな課題が共有されました。
3. 都築電気×ミソラコネクトが提案する解決策
工事不要のOBD2型デジタコ「Will-Fleet(OD420JP)」
これらの課題に対する解決策として、都築電気より国土交通省認定のOBD2型デジタコ「Will-Fleet(OD420JP)」が紹介されました。車両のOBD2ポートに差すだけで導入でき、配線工事が不要なため初期費用や車両ダウンタイムを大幅に削減できるほか、車両入替時の再工事も発生しません。TCloud for SCMのスマートフォンアプリと連動し、動態管理・配送予実管理・到着時刻予測・ナビゲーション・納品先カルテ・温度管理・検品管理などのデータを一元的に取得・分析できます。2026年4月には、手書きサインのデジタル化、荷主向け分析ダッシュボード、荷待ち時間の自動取得、アルコールチェッカー連携などの新機能もリリースされています。
「止まらない」通信環境のつくり方
続いてミソラコネクトより、こうしたデジタコ・IoT機器が生成する走行データを「止めない」ための通信インフラの重要性について解説しました。特定のキャリア回線のみに依存する構成は、大規模通信障害の発生時に全車両のデータが一斉に途絶する「単一障害点」となるリスクを抱えています。ミソラコネクトが提供するマルチキャリア対応・データシェアプランを活用することで、障害時の自動切替による冗長化と、複数回線間でのデータ容量シェアによる通信コストの最適化を両立できることが紹介されました。
導入事例:都築電気×ミソラコネクト
実際に都築電気様では、OD420JPとミソラコネクトのデータシェアプランを組み合わせることで、走行データのアップロード通信費を削減しながら、24時間365日安定したクラウドへのデータ送信環境を構築しています。多数の車両から常時データを収集する必要がある一方、通信の安定性とランニングコストの抑制という相反する要件を両立させる必要がある中、データシェアプランによる複数回線の容量プール共有と、工事不要で即日導入可能なOD420JPの組み合わせにより、月額通信費の削減と高信頼性を同時に実現した事例として紹介されました。
都築電気様 導入事例「走行データの通信費削減と24時間365日安定したクラウド送信環境の構築」
おわりに
本ウェビナーでは、物流業界が直面する「制度・規制」「デジタコ導入」「通信インフラ」「人材・労働」という4つの壁に対し、都築電気の「TCloud for SCM」とミソラコネクトの通信ソリューションを組み合わせることで、配送現場を止めない物流DXを実現できることをご紹介しました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
株式会社ミソラコネクトでは、今後も物流・製造・小売など様々な業種のお客様に向けて、通信をベースとしたDX支援を行ってまいります。TCloud for SCMおよび通信サービスの詳細やお見積りにご関心をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
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